『健康情報・本当の話』(楽工社)の反応

   2015/01/30

シーマロックス
『健康情報・本当の話』(楽工社)という本をさる5月27日に出した。「抗がん」をうたう健康食品や民間療法についての批判書である。出版に至った経緯などはこのメルマガでゆっくり書こうと思っていたが、その前にちょっとした出来事があったので、そちらを先に書かせていただくことにする。

同書の中で、筆者は「超ミネラル水」についてスケプティクスとしての立場からとりあげた。

それを知った「超ミネラル水」のある業者が、元締めであるシーマロックスの販売者・三根健二朗氏に本の”批判部分の”コピーを送り、三根健二朗氏から筆者に圧力か嫌がらせでもするように求めたらしい。

三根健二朗氏からは、筆者の自宅に電話があった。

筆者は、ネット情報で本当のことはわからないと思っているので、三根健二朗氏に限らず、同書で取り上げた人の多くは実際に聞き取りを行っている。

今回出版化したのはごく一部であり、原稿にしていない関係者への取材はもっとある。

というより、今回の出版化は結果であり、今回のお話が来る前から、筆者は日常的にいろいろな業者や学者、患者などに自分自身の関心からいろいろ話を伺っていたのだ。

だから、三根健二朗氏は、以前から筆者のことを知っていた。

「超ミネラル水」は、「論より証拠」で筆者自身も飲んだことがある。

三根健二朗氏からではないが、シーマロックス原液を自分で購入して希釈する実験をしたこともある。

それを自分がやっている家庭菜園に使ったこともある(ちなみに実験は失敗して植物は枯れた)

だからというわけではないが、同書で「超ミネラル水」をインチキとは一言も書いていない。

独断的な悪意は思考バイアスのそしりを免れず、批判書にあってはならないスタンスであるとわきまえているからだ。

では何を書いたのか。

野島尚武という医師が、ヒトのデータがないのに万病に効くかのように宣伝していること、販売者の販売方法に問題があることなどを批判的に述べ、三根健二朗氏や、ある代理店が、自らががん経験者として「超ミネラル水」を飲んでいることなどを紹介した。

その同書に対して三根健二朗氏は筆者に次のことを強調した。書いた者の責任として、ここで内容を明らかにする。

・自分(三根健二朗氏)と野島医師を一緒くたにしていない書き方や、野島医師を批判したことには納得している
・野島医師は保健医(学校医?)の委嘱も解任され、医師としての信用を失っている。これは当然のことだ
・「超ミネラル水」だけでがんを治そうなどということはあり得ない(三根氏自身が大腸がんを経験)
・論文として発表したヒト・データはないが、やましい販売もしていない。今後も、聞きたいことがあればいつでも取材に応じる

「超ミネラル水」に関心のある方は、3つめを忘れないでいただきたい。

筆者の場合は三根健二朗氏と友好的に話をして、幸い(?)密告業者の目論見通りにはならなかったが、健康食品や健康器具の業者が、批判という正当な言論活動に不当なイチャモンをつけるのは、残念ながらこれまでにも聞く話だ。

その業者のやり方は筆者の人生哲学とは相容れない、虎の威を借る残念なものだと思った。はっきり言おう。筆者はその人間を卑怯者だと思っている。

健康情報・本当の話

健康情報・本当の話

  • 作者: 草野 直樹
  • 出版社/メーカー: 楽工社
  • 発売日: 2008/05
  • メディア: 単行本

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