何をもって「低」カロリーか

   2015/02/28

低カロリー
低カロリーという言葉がある。昔は栄養を摂ることが健康につながるとされたが、飽食時代の現代では、高カロリーが病気につながるとされているのだ。しかし、では何カロリー以上とるとどのような病気になるのか。それが明らかになったわけではない。少なくとも、何をもって「低」カロリーかが明らかでないと、健康情報としては好ましくないのではないだろうか。

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「日刊ゲンダイ」(2009年1月29日付)にこんなベタ記事があった。

低カロリー生活で
記憶力が向上!?
独大学が発表

 健康で体重が標準から肥満の中高年男女に、食事のカロリーを3割減らすことを続けてもらったところ、記憶力テストの成績が2割向上したと、ドイツ・ミュンスター大の研究チームが発表した。
 実験は年齢が50?80歳の男女49人が対象。このうち19人がカロリーを3割減らし、20人が青魚など不飽和脂肪酸の摂取量を2割増やし、残り10人が普段通りの食生活を続けた。3カ月後、単語15を覚えるテストを行うと、低カロリー食のグループだけ成績が2割上ったという。
 低カロリー食が健康長寿につながることは、伝統的な食生活を送っている沖縄の高齢者調査でも明らかになっているが、認知症予防にも役立つ可能性がある。


「単語15を覚えるテスト」だけで「記憶力が向上」といえるかどうかという反問もさることながら、「低カロリー食が健康長寿」といいきってしまうことは注意が必要だ。

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なにをもって「高」「低」であるかも曖昧なまま「低カロリーが健康」説を流布することで、「真面目」な人々は、とにかくカロリーの摂取を徹底して控えるようになり、逆に栄養失調や拒食症になってしまうこともある。

我が国、日本の大衆は、健康情報で簡単に動いてしまう。

テレビの健康情報番組で、バナナがいいといえばバナナが売り切れる。

そして、とにかくバナナばかりを食べる。

そして、ちょっと健康によくないものが含まれるというと、今度は絶対に食べない。

この「ばっかり食べ」と「絶対食べない」は、それこそが不健康のもとである。

食べ物は、どんなものでも、栄養になる部分と毒になる部分が含まれている。

私たちは長年の歴史の中で、それらを幾種類も食べることで、栄養や毒を補完したり相殺したりしてきたのだ。

どのくらいのBMIの人ならどのくらいの食事量か、といった具体的な指標が必要ではないだろうか。

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