オサート/オルソケラトロジーVSイントラレーシック/レーシック

   2015/04/25

オサート/オルソケラトロジーVSイントラレーシック/レーシック

オサート、もしくはオルソケラトロジーといわれるものと、かてのイントラレーシック、そして現在のレーシックについて比較論がかまびすしい。メリット・デメリットを枚挙するサイトも検索するとたくさん出てくる。そこず今回は、本サイトもオサート/オルソケラトロジーVSイントラレーシック/レーシックというテーマで書いてみよう。

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前回、「レーシック手術のリスクとオルソケラトロジー・オサート」についての記事を書いたが、今回はオサート/オルソケラトロジー(以下オサート)の治療を行っている三井メディカルクリニックの説明会に出席したので、そこで伺ったことをご報告しよう。

オサート矯正術とは、内側に特殊なカーブをもった専用コンタクトレンズをはめて自分の角膜全体を凹レンズ化させる。それを夜間着用することで、朝起きてはずしても角膜は型付け(凹レンズ化)が残り、日中は矯正された状態で過ごせるものだ。

近視の場合、焦点が網膜の手前で結ばれる
近視の場合、焦点が網膜の手前で結ばれる
写真:三井メディカルクリニック・パンフレットより

オサートのレンズで角膜を凹レンズ化する
オサートのレンズで角膜を凹レンズ化する
写真:三井メディカルクリニック・パンフレットより

装着後、レンズを外しても型付けが残る
装着後、レンズを外しても型付けが残る
写真:三井メディカルクリニック・パンフレットより

基本的なことは前回書いた通りだが、説明会では、サイトに詳しく書かれていないことについても説明があった。イントラレーシック/レーシック(以下レーシック)との対比も含めてご紹介する。

レーシックとの違い

・オサートはレーシックのようにレーザーで手術しない。合わなければレンズを装着しなければ元に戻る。後に別の矯正術が登場しても対応しやすい。

・レーシックでは20%が再手術になる。タイガーウッズも2度手術した。患者の中にはレーシックの経験者もいる。つまり、レーシックの再手術にかわってオサートレンズによる矯正を選択したものであり、オサートの技術はそれを受け入れることができるということ。

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・レーシックは成長期の子どもにはできないが、オサートはむしろ近視の進行しやすい成長期にこそ適している。

・レーシックはすぐ効果が現れ、オサートはそれに比べれば時間がかかるとされるが、最短では4時間で裸眼で過ごせるようになった例もある。

課題点や注意点

・オサートは老眼にも対応しているが、老眼を治すわけではなく、遠近の視力のバランスを整えるだけ。

・認可前のため、治療に使うレンズは「販売」ではなく「貸与」となる。認可はここ1?2年のうちに行われるのではないか。

・矯正レンズの装着をやめると視力は元に戻ってしまう。元に戻らない技術を現在開発中だが、いついつできるとは言えない。

・残余乱視や夜間グレアなど、レーシックにも起こる現象が稀にある。前者は近視が先行して矯正されるための一時的な現象で、次第に乱視も矯正される。後者はレンズを作り替えることで対応する。

・衛生状態や装着時間によっては角膜びらんを起こすこともある。よほどひどいドライアイでなければ指示を守って装着することで防げる。

治療が「睡眠時の装着」である理由

・昼間の活動時に装着しても重力でレンズが下がってくるため、角膜に正しく型が付かない。ある程度型が付いてからなら多少の装着は問題ないが、少なくとも装着後1週間は、仰向けになって6?8時間睡眠をとる際に装着することが望ましい。

オサートはレーシックに置き換わるか?

・置き換わるというほどではないが、レーザー手術に抵抗がある人が、細胞を減らす(元に戻らない)レーザー手術の前に試みる価値は十分にある。

以上、前回の聞き取り、そして今回の説明会で、良い点や課題点が明らかになってきたが、実はまだ個人的に気になる点がある。

同クリニックは、患者に対していきなり既製品のレンズをあてがうのではなく、初診時にクリニックの所持する8000枚のテストレンズを使って最適のデザインを調べてからオーダーメードで用意するという。

それ自体は大変結構なのだが、初診で2時間は装着するというテストレンズは使い捨てではないだろう。もちろんタンパク質除去の処置は施すだろうが、完全に除去できるのか。できなければそのリスクはどうなのだろう。レンズの衛生管理に関する説明はなかった。

衛生管理など説明以前のことだと関係者は憤慨するかもしれない。が、ここのところ「流行」している食べ物に限らず不正や偽装がまかり通る現代、患者・消費者は安全性に対する確認に今まで以上に力点を置く傾向がある。上記の不安は私だけではないはずだ。

説明会は予定の時間をオーバーしたため、その質問はできなかったが、いずれ機会を見て改めてクリニックに質問してみようと思っている。

レーシックについては、『健康情報・本当の話』(楽工社)に詳しい。

健康情報・本当の話

健康情報・本当の話

  • 作者: 草野 直樹
  • 出版社/メーカー: 楽工社
  • 発売日: 2008/05
  • メディア: 単行本

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