【食品】キウイフルーツの「グリーン」と「ゴールド」の違い

   2015/03/24

キウイフルーツ

キウイフルーツといえば、さわやかな甘さとほんのりとした酸っぱさが人気である。私が初めてキウイを見たのは小学生の頃だった。田舎だったこともあり、当時はえらくハイカラで珍しい果物という印象だったが、大きさの割には値段も高く、そうそう口にできるものではなかった。

それがいつの頃からか、一年を通して店頭に並ぶポピュラーな果物となった。価格も手ごろで、むしろ果物の中では安価といってもいい。産毛のある茶色い皮と、鮮やかな緑の果肉が特徴かと思っていたら、最近は産毛のほとんどない、黄色い果肉の品種もよく見かけるようになった。

この2つ、どのような違いがあるのだろうか。

ニュージーランド産のキウイを輸入している、ゼスプリ・インターナショナル・ジャパン広報室は、次のように回答してくれた。

「キウイの中の色が違うのは、品種が異なるからです。中が緑色のキウイは、一般的にグリーンキウイと呼ばれており、品種名は”ヘイワード”になります。特徴としましては、果肉は鮮やかなグリーン色で、酸味と甘味のバランスがとてもよく、ジューシーな食感です。また、果皮は薄く、外側は茶色の毛でおおわれています。

中が黄色のキウイは、ゴールドキウイと呼ばれており、品種名は”ホート16A”になります。果実の特徴としましては、果肉はきれいな黄色で、日本人の味覚に合わせて高い糖度を実現できるように開発されたので、甘味が強く、誰にでも食べやすい味です。外見は毛が薄く、先のとがった形をしています」

両者は品種のみならず、生物学的な分類上の種も異なるという。

この2つのキウイ、一説には黄色いキウイのほうが甘いといわれる。同社も「ゴールドのほうがより甘さを強く感じます」と回答してくれた。

「グリーンキウイの平均糖度は14?15度、ゴールドキウイの平均糖度は17?18度です。甘みを感じる糖類がより多く含まれているゴールドキウイのほうが、より甘みを強く感じます。

ただし、果物の甘さは糖度のみで決定されるわけではなく、糖酸比(甘みと酸味のバランス)や、アミノ酸も糖度の上昇に関与しております。これらの要因を独自に研究し、品種改良されたキウイフルーツがゼスプリ・ゴールドキウイになります」

もちろん、これはあくまでも一般論であり、果実の出来不出来によって、糖度が逆転する場合もあり得る。

さて、キウイはビタミンCが豊富なことで知られているが、栄養価のほうはどうだろうか。

こちらもビタミンCの含有量はホート16Aのほうに軍配が上がる。ヘイワードに含まれるビタミンCは100g中66mgなのに対して、ホート16Aは104mgと実に1.5倍である。

ではヘイワードよりもホート16Aのほうが食品として優れているのかといえば、そうとも言えないようだ。キウイにはタンパク質分解酵素であるアクチニジンが豊富に含まれているため、肉と一緒に食べるとその消化を助けると言われている。

だが、アクチニジンが豊富なのはヘイワードのほうで、ホート16Aにはごくわずかしか含まれていない。また、白内障や黄斑変性症の予防効果があると言われるルテインも、ヘイワードにはホート16Aの2倍以上が含まれている。

単に甘いかどうかだけで選ぶならホート16Aだが、栄養価の違いを考えると、その日の献立や体調に合わせて選ぶものといえる。まるで、赤・白を飲み分けるワインのようである。

なお、キウイに詳しい「キウイフルーツ研究室」のサイトを主宰する駒沢女子短期大学・西山一朗教授によると、上記2種以外にも、香緑、讃緑、さぬきゴールド、レインボーレッド、アップルキウイ、ベビーキウイなどの品種があるという。まだ見かけたことはないが、一度食べ比べてみたいものだ。

◆ゼスプリ
http://www.zespri-jp.com/
◆キウイフルーツ研究室
http://www1.ttv.ne.jp/~kiwi/

食品の栄養価と健康の関係は、『健康情報・本当の話』(楽工社)に詳しい。

健康情報・本当の話

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  • 作者: 草野 直樹
  • 出版社/メーカー: 楽工社
  • 発売日: 2008/05
  • メディア: 単行本

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