バイオラバー事件、「医師のコメント」を読んでやってください

   2015/04/30

バイオラバー事件
バイオラバーという擬似抗がん用具が薬事法違反ではないかと報じられた。それについて、推奨した者の責任をこのサイトでは問うた。一人は水道橋博士だ。自著で「胃のポリープが消えた」などと宣伝していた。もうひとりは、「がん患者のあきらめない診察室」というサイトで、ラバーを推奨し、35万円のベスト型を27万円で勧めていた某医師である。

昨日の記事についてコメントがついた。「がん患者のあきらめない診察室」の「医師」を装っているが本人かどうかはわからない。「医師」の熱心な信者という可能性があるからだ。ただ、書き方からすると本人である可能性もないわけではない。

バイオラバー業者薬事法違反か?推奨した医師の責任は?

いずれにしても、そのまま公開してここには筆者の見解を述べよう。あとは、読まれた皆さんがご判断いただきたい。

「がん患者のあきらめない診察室」の医師については、一部のがん患者から支持されているようだが、その主張の仕方については批判もあるようだ。

批判が正しいとは限らないが、このコメントを見ると、なるほどなぁ、と思う。

いきなり「逃げるな」とか、常識を疑う書き方ではないか。

>正々堂々討論を受けることを強く希望します。それができなければ他人のことをよくも知らず批判をしないことですね。

要は、面識のない者に批判されたくないということらしい(あっても批判を許さない感じもするが)。

まず、筆者が書いたことは、「がん患者のあきらめない診察室」が、サイト上でバイオラバー購入の窓口になっていた事実である。(金額は35万ではなく33万の間違いだったが、それは本質ではないだろう)

昨日は書かなかったが、当該サイトでは「原理的には温熱療法に類似」「他の治療法と併用することで奏効性を高める可能性があり」など、バイオラバーに医学的根拠が証明されていないのに積極的な評価を与えていた。

学術的なお墨付きのないものに「原理」や「奏効性」を認めるというのは、少なくともこのブログをご覧になっている方からはトンデモ扱いされるだけだろう。

このコメント者は、筆者や筆者の立場を知っていて、このブログの閲覧者の立場を知っていて今回書き込んでいるのだろうか。

「温熱療法」というのが何を指すのかわからないが、医師が「温熱療法」といえば、普通はハイパーサーミアだと思う。

もしハイパーサーミアを指すのだとしたら、現役の医師が保険が適用されている治療と、わけのわからないゴム素材を同列に並べていることになる。

これも不見識だろう。

その後、いつのまにかバイオラバー関連の話はサイトから消えた。

が、着用の報告も出ていたので、バイオラバーを購入した相談者はいたと見られる(でっちあげなら論外だが)。

さすれば、なぜサイトから突然バイオラバー推奨のページが消えたのか、今はどう考えているか、という説明を書くべきであると思うが、全く書かれていない。

これも無責任であると思う。

いったん書かれて削除されたともいわれるが、削除してしまったら「いったん」は意味をなさない。

少なくとも昨年の今頃は、書かれていた。

それを読み、個人的にバイオラバーを購入。

3か月ぐらいたって他者との比較情報を知りたくてサイトを見たらなかった、ということだってあるだろう。

当該サイトは、そういう人に対してどう責任を取るのだろうか。

ずっとサイトを見なかったのが悪い、日頃からチェックしろ、と開き直るのだろうか。

病気関連のサイトなど、必要に迫られなければ好んで見るはずがないだろう。

少なくとも、得体の知れないゴムを医師が採り入れている、という見方をサイトの閲覧者にされても仕方のない展開に何らけじめをつけない責任は問われて然るべきであろう。

当たり前の話だが、いったんネットに公開されたそうした事実について、その著者と討論しようがしまいが、批評をするのは誰であれ全く自由である。

「他人のことをよくも知らず」と書かれているが、別に知らなくたっていいのだ。批判をするのに、いちいちその人物の日常生活や人間性まで調べなければならないのか?

「日常生活や人間性」について書くのならそうかもしれない。しかし、筆者は「医師」のそれらについて書いたわけではない。

「医師」の医師としての技量の評価をしたわけでもない。サイトでバイオラバーについて触れていたという事実を批判しているだけである。

なのに「正々堂々討論」しなければ書いてはいけないのか? 

そーんなルールは聞いたことがない。憲法か民法か知らないが、第何条に書かれているのか後学のために知りたい。

たとえば、筆者の書いたことが事実無根なら、そう主張すればいい。

万が一、もし筆者に誤解があるのなら、常識を疑われるような「宣戦布告」などシコシコ書いていないで、コメントでどこがどう誤解なのか明らかにすればいい。

筆者の認識違いなら、訂正・謝罪した上で、討論だろうが取材だろうが、いくらでも聞き取りして本当のことを書き直そう。

事実なら、筆者が書いたことは正当な批評の範囲にあるものだから諦めることだ。

それが気にくわなければ、自サイトで「正々堂々」と再反論でもシカトでも、好きにすればいい。

という筆者の言い分は何か間違っているかな?

寺園敦史vs解放出版社&キツネ目(宮崎学)を思い出す

筆者はこのコメントを見たとき、寺園敦史vs解放出版社&キツネ目(宮崎学)の裁判を思い出した。

寺園敦史氏が書いていないことをキツネ目が書いたという前提で罵り、寺園敦史氏が名誉毀損でキツネ目を訴えると、キツネ目は書いたか書いていないかという唯一の争点を逸らし、寺園敦史氏に公開討論をやろうと息巻いた。

経緯は違うが、今回もキツネ目とやってることは似たようなものではないのかな。

ちなみに、筆者はこれでも書き屋のはしくれである。

こういう件は書き屋的にはおいしい。実に美味しい。逃げるわけがなかろう。

ただし、訳のわからない言い分にいちいち付き合う気はない。

その土俵に入ること自体が、自分の評価をおとすことになるからだ。

これも当然だろう。

「正々堂々討論」したければ、筆者が指摘したことについてそれこそ正々堂々と事実なのかそうでないのか述べ、その言い分を明らかにして欲しい。話をしたければそれからだろう。

バイオラバーについての批判は以下の書籍に書いておいた。

健康情報・本当の話

健康情報・本当の話

  • 作者: 草野 直樹
  • 出版社/メーカー: 楽工社
  • 発売日: 2008/05
  • メディア: 単行本

コメント

がん患者のあきらめない診察室より :

貴殿の言い分は拝見しました。何か勘違いされているかと思いますので誤解を解いて差し上げます。
念のため申し上げますと私は貴殿の記事に訂正も釈明を求めるつもりは毛頭ありませんよ。誰であろうと私を批判するのは勿論ご自由です。
ただ私が知りたかったのは貴殿がどういう立場で私を批判したか確かめたかっただけですよ。だから貴殿にコンタクトを取りましたが今回の貴殿の記事で大体理解できました。
それと物書きを自称されているよう方ですので私のような臨床現場で仕事をしている医者とまるで思考形式が違う方という事も理解できました。それはそれで有意義でした。
さて本題に戻ります。貴殿の私に対する疑問に答える用意がありますので、貴殿にとり美味しい記事になりますから私と直接会えばいいではありませんか(笑)
私の答えを聞いて更に貴殿が批判の記事を書くのはご自由ですし。但し私の答えを捏造はしなければ。捏造記事を書くのがマスコミの方は得意としているようですし。
私からも貴殿にお尋ねしたいこともありますし。
さてそれでは11月3日当方は貴殿のために予定を空けました。私は貴殿に会う用意がありますよ。お互い思考形式も価値観も異なるようですからお互い理解することは難しいと思いますがお互いに相手の言い分を聞くことは無駄ではないでしょう。
それでは返事を待ちます。

みゆ :

末期癌患者を抱える家族の者です。
ここで話題になっている医師の、今は削除されているバイオラバー関連の記載は当時、ひととおり目を通していますが、その内容を要約すると、
癌に効果があると発表されているバイオラバーに本当に効果があるか無いかはわからないが、少なくとも副作用は無さそうなので、試してみたい方がいれば症例として集めたい。販売元である山本化学の協力が得られたので、安価に提供することもできる。ただし何度も繰り返すが癌に効果があるか否かはわからない、わからないから調べるんだ
というものでした。
ごく一部の癌を除き、抗がん剤は強い副作用と引き換えに多少の延命効果が期待される程度の効果しかありません。ですから少しでも可能性のあるものは何でも調べてみようとするこの医師の姿勢は特段否定されるものではないと私は思います。
なお、記事が削除された件については私も疑問に思いましたので、当時、当人にメールにて照会したところ、忙しい中、長文のお返事もいただいております。
医師のサイトを興味本位で読まれている方はともかく、癌患者やその家族であればそれくらいの情報収集はしますから、その効果の有無について、ネット上の正体不明の方の見解ではなく、実際に癌の治療を行っている医師に自ら調べた結果を教えてもらえたことは大変にありがたく思っております。
故にこのような一方的な批判文は残念に思います。

ふつぱ :

患者や信者が、いいというんならいいんじゃない。
薬事法違反とか、エビデンスがないとかいう話は客観的な話だから、
それを信じたくないという人に言っても無駄だし。
信じて死んでいくのも、がん患者本人にとっては幸せかもしれないしな。

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