宜保愛子とは何だったのか

   2015/03/24

宜保愛子とは何だったのか
宜保愛子氏や細木数子氏の批判本をプロデュース&執筆してきた人と先週お会いした。亡くなった志水一夫氏が高く評価していた、細木数子批判本の著者である。その方とは現在、オカルト批判とは全く関係ない別の仕事でお付き合いがあるので、その打ち合わせをしてきた。

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世間とは狭いもので、そういうことはよくある。

もちろん、本題ではなくても、宜保愛子氏のトリックについてもいろいろ伺った。

大槻義彦氏は、『霊能者の宜保愛子(故人)』について、「6人のスタッフで事前調査をしていました」と述べている。
http://www.j-cast.com/2008/02/10016502.html

これは、リアルな表現ではないと思う。

これでは、宜保愛子という人が陣頭指揮をとって手足のように「6人のスタッフ」を使ったように聞こえるが、そうではなくて、実際は「スタッフ」の一人こそが、いうなれば宜保プロジェクトの黒幕だったのではないかと筆者は解釈している。

つまり、宜保愛子という人もある意味、話者という「スタッフ」だったということだ。

「宜保愛子」はひとつのプロジェクトだったということである。

ひとつの「霊視」「超能力」が世間に流行するためには、様々な経緯と仕掛けがあり、多くのスタッフがかかわっているということだ。

「騙された人」にまっとうな判断をしてもらう機会を提供するためには、そうした仕組みを明かすことが求められるのではないだろうか。

彼女の霊的現象が科学的に見ておかしい、といくら声高に叫んでも、叫べば叫ぶほど、逆に信者は心を閉ざすものだ。

「理系(科学的知識がある人)はそんなものにだまされない」なんて上から目線の評論など、逆に突っ込まれるだけだ。

当時、大槻義彦氏らは、宜保愛子氏の「霊視」について、高度な科学的考察を行わなければならないものではなく、どれも何らかのトリックで説明がつくものと指摘していた。

だったら尚のこと、信者が信じる本質は、宜保愛子氏に対する「(疑似)科学性」ではなくもっと別の「仕掛け」に拠ると見るべきではないか。

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そもそも、宜保愛子氏を信じる人は、「科学的裏付け」をあらかじめ期待して信じたわけではないだろう。

信じたのは、マスコミの演出にまんまとのったのかもしれないし、宜保愛子氏の人間性に惹かれたのかもしれない。

それらが複合的に影響したかもしれない。

とすると、実は物理学者が前面に出てくるような疑似科学問題とすらいえなかったのかもしれない。
(科学的な種明かしが無意味だと言っているのではない)

いずれにしても、「仕掛け」全体を見なければ真相は分からないという話だ。

漫画家の故・青木雄二氏ではないが、『罪と罰』の一節にある、「どんな人間にしろ、せめてどこかしら行くところがなくちゃ、やりきれませんからな」という件を思い出す。

おかしいな、不本意だな、と思っても、その仕掛けに乗ってしまわないと自分は前に進めない、という社会の不条理さや、人間の弱さのようなものがそこから見て取れないだろうか。

筆者は、宜保愛子氏の「霊視」ブームにはそうしたせつなさを感じるのだ。

ジャパンスケプティクスという疑似科学批判団体の機関誌において、その会の会長が、宜保愛子氏が亡くなってから、自分は安心・安全な立場で、大槻義彦氏の書籍のレビューの投稿で、宜保愛子氏を口汚く「批判」していたことがある。

しかし、それは筆者のモラルや価値観とはかけ離れていると言わざるを得ないし、そもそも大槻義彦氏の真意でもないと思った。

大槻義彦氏は、彼女が活躍しているその時、彼女の人間性や商魂ではなく、霊視の疑似科学性を批判した。

その点は、きちんと評価しておきたい。

一部には、批判の中身やパフォーマンスに突っ込みもあったが、それが妥当だとしても……だ。

コメント

体験者 :

宜保愛子さんと実際に会って
相談した者から
いわせていただくと

批判をされた方は霊視を
受けていないところが
おかしいとおもいますよ

残念ながら
2010年11月29日 23:25

実際の相談者(一般人) :

自分も実際にあって霊視していただきましたが
相談する予約をする際には電話番号と名前しか伝えませんよ
そして霊視の段階では今まで言葉にしていない言い方まで
完璧に言い当てられましたよ
一般の一個人を調べる費用と労力ではできないものですよ
まして予約から会うまで2日しかなく
場所も伝えず、まったく離れているのですから!

やはり机上で批判しているだけでは だめ ですね
2011年10月 6日 17:30

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