松尾貴史さん、片山さつき議員の「魂胆」が本質ですか?

   2015/02/14

生活保護
松尾貴史さんのツイートを話題にします。片山さつき議員の「河本準一の母生活保護不正受給騒動」に関する発言について批判をしています。ネット情報に飛びつき、公人としての立場をわきまえない片山さつき議員の発言を養護するつもりは毛頭ありませんが、だからこそ、その「論争」の相手になった松尾貴史さんにも疑問を感じます。

スポンサーリンク↓

実は1年前の昨日が、私の「心の一周忌」でした。
のっけから何を書いているのかって?

何度か書いたように、私は1年前の昨日、火災を経験。
妻子3人が意識不明の重体で病院に搬送されました。

妻子は九死に一生を得ましたが、
「物」は全てが炭になりました。

卒業アルバムも証書も過去の著書も所蔵図書も思い出の品々も……

それはまるで、これまでの人生を全否定されたような気持ちです。
もう少し若ければ、「人生出直し」と割り切れるんですけどね。

で、その際、2ちゃんねるには、
私が「普通の人」であるにもかかわらず
なぜか複数のスレッドがたち、
火災について無責任な書き込みをされました。

いつから私は、そんなに有名人になったのかと思いましたが
まあ、それにはいくつか理由があったようで
それはまた改めて何かの機会に書きますが

いや、とにかくひどい内容でしたよ。

匿名であることや、
発言が流れていくことによるの気やすさから
人権無視に加速度がついていくんですね。

ネットって怖いな、と思います。

スケールは全然違いますが、
今、ネットに対して同じようなことを
思っている人を私は知っています。

そう、母親の生活保護費受給問題の渦中にある
河本準一さんです。

スレッドがいったいいくつたったのでしょうか。

ちょっとおかしいよね。
あそこまで叩く必要あるのかな。

べつに河本準一さんは、金を盗んだわけではないでしょう。

母親には受給資格があり、現状の手続きの中で受給していたのに
罪人扱いはやりすぎです。

ネットにはたとえば「詐欺」ということばが
きやすく書かれていますが
あれは間違いなく名誉毀損になりますよ。

河本準一さんが訴えるかどうかは別として
平気でそういうことが書ける無知と無神経さが
私には理解できません。

ただし……

本来なら、私は過去の自分の経験からいっても、
そうしたネットの書き込みを徹底批判しておかしくないのですが、
そんな私でも、今回は、必ずしも彼らを批判する
ばかりですむ話ではない、とも思っています。

つまり、ネットの興奮は(支持するわけではないが)
一定の必然性もある、と私は考えているからです。

彼らの興奮の理由の一つは、
河本準一さん側の初動の誤りです。

それは後にも書きますが、芸能人は公務員のような
「公人」ではないかもしれないけれど
もはや銀幕やブラウン管だけで見えるところだけが商売の範囲ではない
ここで造語するなら「公人的」存在である
ということを自覚できていなかったことだと思います。

一芸人の納得できない受給に対する怒りの書き込みは、
たんなる河本準一憎しではなく、
社会の、役所の、福祉の矛盾や不合理に対する
庶民の怒りが少なからずあります。

そういう怒りのぶつけ方が有意義かどうかは別として
無権利な庶民は、政治家やタレントなど
世間共通の人々、つまり公人に対してその怒りをぶつけるしか
当面の怒りの持って行き場がないのです。

ですから、有名人というのは、
そのターゲットとして
存在していることを自覚して欲しい。

よしもとや彼や彼の姉らには、その自覚がない。
だから叩かれるのです。

河本準一さんを批判しない側の論法の誤り

もうひとつは、河本準一さんを批判しない側の論法の誤りです。

たとえば、松尾貴史さんのように、片山さつき議員を攻撃する
論点そらしによって、庶民の興奮を増幅させている面はありませんか。

スポンサーリンク↓

河本準一さんの問題で、松尾貴史さんが
片山さつき議員を「セレブ」と呼び
「少なくとも義憤や正義感ではなく、自分の選挙の「実績作り」だと思います。」
とツイートしたことがネットでは話題になっています。

これ、わずか140字のツイートであるために
ここだけで判断されると厳しいかもしれませんが
もし、ご本人がそう思っていたとしたら、ツイートはすべきでない。
ただちにアカウントは閉じることです。

私はこの松尾貴史さんのツイートを問題視しています。
なぜか。

私に限らず、疑似科学批判の発言をする人がしばしば使う
「意図や自覚にかかわらず……」という言い方あります。

これ、すごく大事な言葉なんです。

「意図や自覚」は、その発言内容の
「意味」を考える上において非常に重要なのですが
「真偽」には、直接関係がない、ということです。

その発言を評価するには、
「意図や自覚」ではなく、発言の中身自体を見るべきだ。
ただ、その背景まで広げて判断するには
「意図や自覚」を見ることが必要になってくる、
ということです。

そこを区別と両立できるかどうかが
理性的な考えができるかどうかのわかれめだと思います。

つまり、片山さつき議員の「意図や自覚にかかわらず」
河本準一さんのモラルや発覚時の対応がどうだったかについては
河本準一さんの言い分や対応でまずは判断すべきです。

松尾貴史さんは、ここで論点をずらしています。

そして、そこから先に、「ではなぜ?」という話があり、
今の役所や福祉のあり方の矛盾を述べたり、
いや、これはただでさえ受給しにくい生活保護のハードルを
さらにあげるものになりかねないという意見を
きちんと述べたりすることで前向きな議論が成立するのです。

生活保護の矛盾は自民党政権時代の負の遺産だ、という意見も
もっともです。大いに結構。

ただし、それを片山さつき議員個人に還元することは
私は不毛ではないかと思います。

いずれにしても
片山さつき議員の「魂胆」は、
支持するしないにかかわらず
この問題では本質的なことではないと思います。

ましてや、「セレブ」かどうかはもっとどうでもいいことです。

もし片山さつき議員に文句を言いたいのなら、「あんたも清潔なんでしょうね」と
別途政治資金の問題でも調べて何かあったらつっこむべきであり
この問題で、金持ちが「貧乏人」の不正をとやかく言うこと自体が
いけないといわんばかりの指摘はおかしい。

当然ですが、片山さつき議員がセレブであろうがなかろうが、
ものを言う権利はあります。

というか議員ですから、言ってもらわないと困る。

片山さつき議員があざとい人だと思えば、票を入れなければいいだけの話です。

このことで片山さつき議員をどう思うか
それはその有権者の価値判断なのです。

松尾貴史さんががっかりする展開であったとしても、その程度の民意と思うしかないのです。

で、それを口に出してはいけないのです。
なぜなら、あなたも「公人」的存在だから。

そして河本準一さんも芸能人です。「公人」的存在です。

ロンブーの田村さんが言うように、公共の電波やメディアで
商売をしている以上、芸能人には公人然としての振る舞いが求められるのです。

過去も含めて、松尾貴史さんの発言が炎上するときに共通している誤りは
「芸能人の特殊性(公人性)」についての自覚や視点が欠落していることです。

島田紳助事件もそうでしょうね。

それと、やっぱり松尾貴史さんは庶民目線じゃないよね。

なんだ、個人的な意見も言えないのかって?
だからいってるでしょう。
松尾貴史さんは「公人」的存在なんですよ。

私はむしろ、誰でも意見が不特定多数に発表できるネットの時代の今だからこそ
「公人」としての自覚や矜持はもっていていただきたいと思います。

そうでなくとも、私が見る限り、オカルト村の「否定派」を気取る人たちは
識者の意見を胸にすとんと落として
「ボクはわかっている」と知識自慢される方が多いようですから
松尾貴史さんの発言を、合理的な正解と信じて丸飲みし
胸に落とす人たちはいるのではないか
私は今回、そのことを心配しています。

ぜひ、今後は合理的思考の範となるコメントをされるよう
松尾貴史さんのご活躍を私は願ってやみません。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

この記事へのコメントはこちら

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

内容に問題なければ、下記の「コメント送信」ボタンを押してください。