膀胱がんリスクに喫煙とコーヒー、小倉智昭報道から

 

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膀胱がんの手術入院で、小倉智昭が『とくダネ!』(フジテレビ系)を休んでいたが、予告通り1週間で退院した。がんの入院で1週間で済んだことは多くの人を驚かせたが、膀胱がんの予防法もまた、多くの人に驚かれ話題になっている。スケプティクス(懐疑的)に見ていこう。

小倉智昭は、ステージ1の早期がんだった。

それでも1週間で退院できるのは、多くの人にびっくりされたが、ステージ1は内視鏡手術であり、膀胱自体も温存される。

転移もなく、まさに腫れ物を取るだけだから、そのわずかな期間で退院出来たのだ。

もちろん、それは早期発見早期治療のおかげである。

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早期発見→早期治療→早期退院につながるというわけだ。

さて、『日刊ゲンダイ』(2016年5月21日付)で、「Dr.中川のみんなで考えるがんの壁」を連載している中川恵一医師は、小倉智昭の膀胱がんと早期復帰について言及している。

見出しには、「膀胱がんオシッコで早期発見」と書かれている。

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中川恵一医師によると、膀胱がんは男性に多いがん。

菅原文太や黒沢年雄などが罹り、菅原文太は2年前に膀胱がんで亡くなっている。

2007年に、別の病院で勧められた膀胱の全摘手術が嫌で、菅原文太は中川恵一医師の外来にセカンドオピニオンを求めに来たという。

菅原文太の病期はステージ2だった。

スタージ2は手術による膀胱全摘が主流だが、尿をためる袋をつけることを菅原文太は嫌がり、膀胱に直接抗がん剤を注入する動注化学寮法と、放射線治療を組み合わせて膀胱を温存し、7年延命したという。

ちなみに、全摘していたら完治したかどうかは書かれていない。

しかし、ステージ2でも、全摘手術で87%という5年生存率が出ている。

高倉健が亡くなった悪性リンパ腫にしても、抗癌剤がききにくい特殊なタイプでなければ、治療のガイドラインは決まっており、寛解に辿りつけた可能性はある。

もし、ガイドライン通り治療すれば助かったかもしれないのに、それを選ばなかったとしたら残念だが、しかしそれは本人の決めることだから、選択を否定することは出来ない。

それはともかくとして、膀胱がんの症状は、血尿や排尿時の痛み、排尿回数の増加などがあるという。

小倉智昭は、それに気づいたから早期発見が出来たわけだ。

もちろん、そのような自覚症状が出たら診てもらうことが必要だが、中川恵一医師はそれだけでなく、1年に1回は健康診断で尿検査を受け、血尿の有無をチェックすることを勧めている。

中川恵一医師は、胃がんも最初の1年は初期であり、そのときに発見できるかどうかが予後の分かれ目だと述べている。

膀胱がんも同様なのだろう。

尿検査なら、人間ドッグまで使わなくても、職場や自治体の実施している健康診断で行われているはずである。

健康にいいはずのコーヒーに膀胱がんリスクが……

問題は、ここからである。

膀胱がんを疑ったら早期発見が必要なのはいいとして、ではそれ以前の予防はどうすればいいのか。

中川恵一医師は、第一に「禁煙」を挙げている。

まあこれは予想通りである。

「国立がん研究センターの研究では、吸わない人の発症リスクを1とすると、喫煙指数(箱×喫煙年数)が大きくなるほどリスクが増加する傾向で、50以上は2.2倍に上ります」と述べている。

たとえ禁煙しても、やめてから10年未満では1.8倍もあるそうなので、なるべくはやいうちにタバコとは縁を切ることだ。

ちなみに、小倉智昭は、2003年まで毎日3箱喫煙していたという。

それでも、13年たって膀胱がんになるのだ。

そして、もうひとつがコーヒーである。

「たばこを吸わない人の場合、ほとんどコーヒーを飲まない人の発症リスクを1とすると、毎日1杯以上飲む人は2.2倍」と述べている。

これは意外というか、「それは困る」という人も多いのではないだろうか。

職場や家庭で多く飲まれており、タバコのように社会的に危険が認知されているわけではない。

何より、コーヒーは逆に健康にいいといわれている飲み物である。

国立がんセンターの公式サイトでは、こう報告されているではないか。

「コーヒーを摂取する群において、全死亡リスク及び心疾患、脳血管疾患及び呼吸器疾患による死亡リスクが減少」

健康情報の書物や、ときおりネットニュースで配信される疫学調査報道では、

やれ、大腸がんや前立腺がんを予防する、血糖値を下げるはたらきがある、痛風リスクが低下する……、

そんな研究報告を何度となく聞かされていた。

要は、コーヒーは劇物で、がんも殺すし、正常細胞にも刺激がある。

その中で、膀胱がんなど一部のがんは、正常細胞のほうがやられてしまうリスクが有るのだろう。

それにしても、私たちが摂取する食べ物・飲み物というのは、なかなかデリケートにできている。

人間の体にいいことと、悪いことがぞぞれ含まれており、微妙なバランスの中で私たちの食卓に役立っている。

何かにいいと聞いてそれをたくさん摂取すると、別のリスクに直面するのだから。

まあ、どんな食材でも、別に人間のために誕生したわけではないから、人間に都合のいいことばかりとは限らないわけだ。

その意味では、よくいわれる食材を使った健康法やダイエットというのは、偏った摂取を推奨するようなのであり、気をつけなければならないと思う。

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