「気を失う」と「失神」と「意識不明」と「心肺停止」の違い

 

気絶
気を失う(気絶)、失神、意識不明、心肺停止。いずれも普段から使う言葉だが、共通しているのはどれも意識がないときに用いる言葉である。ではそれらはどう違うのか。簡単に述べると、意識を失うのが一時的かそのままずっとなのか、また意識を失う時間がどうなのか、といった違いで使い分ける言葉である。

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「気を失う」ないしは「気絶」というのは、精神的なショックや脳震盪などで、一時的に意識を失うことを言う。

また、窒息など窒息などの仮死状態をも示す。

「失神」もやはり前者と同じような意味である。

驚いたり、恐怖が襲ったり、大変な通用を感じる外傷や打撃などにより起こる。

「失神」の「神」は、神経の神である。

通常の神経で許容できない急激な精神的、肉体的ショックがあったときに「失神」するわけだ。

「失神」の状態に「仮死状態」を含んだものが「気を失う(気絶)」である。

いずれにしても、一時的にでも気を失えば、外からの刺激にも反応を示さなかったり、不随運動でのみ反応したりする。

たとえば、目はうつろであったり、口を開いたままだったり、ということもあるだろう。

だが、一時的な意識消失だから、短時間のうちに全く神経学的症状(麻痺があるなど)の後遺症もなしに回復する。

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一方、「意識不明」というのは、それっきり意識が戻らない可能性がある場合に使われる。

事故で、「意識不明の重体」と報道されることがあるが、その場合、8割は助からないと言われる。つまり、「死亡」になる場合がある。

ということは、2割は意識を取り戻す。

その2割の人にとっては、「意識不明」である状態は一時的だったことになる。

「意識不明」から回復した場合、後遺症は様々である。

重い脳障害が残る場合もあれば、全く問題なく回復できる場合もある。

そこからさらに深刻な状態が、「心肺停止」である。

「心肺停止」は死亡診断をされていない死んだ状態である。

意識どころか、呼吸も心拍も止まっている。

もっとも、この状態でも生き返る場合はあるから、その意味でも死亡とは区別しなければならない。

ただし、ここまで来ると、仮に生き返っても、脳に障害が残る場合が多い。

まとめ

「気を失う」や「失神」などには、命を脅かす場合には使わない。あくまで一時的なものである。

「意識不明」は、「心肺停止」や「死亡」に進むかもしれない状態である。

同じ意識を失うでもつまり、「気を失う」(気絶)と「失神」、「意識不明」と「心肺停止」は明らかに状態が異なる言葉である。

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