ハゲはコンブで治るのか?

   2015/08/13

ハゲはコンブで治るのか?
ハゲはコンブで治るのか?スケプティクスに考えようという話だ。現代は医学が発達したといいながらも、それ以上に人間の体は複雑にできている。今でも、ミズムシの特効薬ができたらノーベル賞ものといわれたり、実はかぜに直接効く薬はなかったりなど、卑近で切実な治療薬は解決していない。

そこで、夕刊紙やスポーツ紙、ワイドショーといった生活総合メディアでは、民間療法も含めて健康に役立つ小ネタを提供してくれる。サラリーマン向けの夕刊紙・「日刊ゲンダイ」(7日付)では、「ハゲのウワサ徹底検証」という読み物が掲載された。

未解決の治療薬という点では、育毛や抜け毛予防の治療薬もそれにあたるだろう。現在市販されて育毛剤も絶対ではない。絶対なら、この世の中の人はみんなフサフサになっているだろう。

現代は食生活も豊かになり平均寿命も延びているのに、頭髪で悩む人は絶えることがないのだ。そこで、いろいろな俗説や民間療法が濫立する。

同紙では、その俗説のうち、

わかめを食べればハゲない
帽子をかぶるとハゲやすい
酒飲みはハゲやすい
喫煙はハゲの原因
頭皮の血行促進が予防になる

などについて解説と共に、本当かどうかの答えを出している。

結論から言うと、それらは一部△があるほかは×。つまり、俗説はしょせん俗説に過ぎない、という話だ。

中でもお馴染みなのは、海藻類を食べるといいという説。海藻類といえばコンブ、ワカメ、モズク、めかぶなどを指す総称だが、コンブにはオニコンブ(羅臼コンブ)、ナガコンブ、ガッカラコンブ、ネコアシコンブ、トロロコンブなど様々な種類があり、いずれも大部分は炭水化物と水分で、たんぱく質(アミノ酸)、わずかな脂肪などで構成されている。

そのほかにはミネラル、カルシウム、ビタミンABC、カリウム、ヨード、鉄分なども含まれ、炭水化物約は食物繊維とアルギン酸といわれる多糖類。ワカメもほぼ同様の成分で、カロテンや葉酸なども含まれている。

これらの栄養素は、いずれも直接発毛や育毛の作用を持つわけではない。

もちろん、通常はコンブだけ、ワカメだけを食べるわけではない。それらを十分に摂るためには、たとえばみそ汁の具やサラダや煮物など様々な献立で積極的に摂取しなければならないので、いきおいバランスのとれた食生活になる。これが大切なことで、毛髪も体の一部である以上、栄養不足を解消することが大切である。

つまり、コンブやワカメを摂取する食生活は、栄養素が体内に吸収されることでツヤのある健康な黒髪を生成させ、ハゲを予防することに貢献する可能性がある、ということである。

ハゲの原因は、これをすればなる(ならない)というものは実はわかっていない。ただ、絶対的な要因としては加齢があり、相対的には男性ホルモンのテストステロンが変換して発毛を抑制するという「ホルモン説」、親や先祖の遺伝子によるという「遺伝説」、喫煙、偏食などによるとする「生活環境説」、睡眠不足や多忙、心配事に悩まされるなどの「ストレス説」、不十分、もしくは過度の洗髪によるという「不適当なヘアケア説」などがあり、それらが単独、または複合的に頭髪にプレッシャーをかけることで脱毛と発毛阻止をおこし、結果としてハゲてしまうといわれている。

悩んでいる人の多くは、それらについて十分に注意を払っているはずだが、遺伝やホルモンの問題は自分の生活でコントロールできることではないから、自分で改善できることをすべて改善したからハゲにならないという保証はない。ただ、少なくとも生活環境やストレス、洗髪などは、自分でできる最低限の努力として心がけておくべきだろう。

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