血液型性格判断、現在の説は「人間学」

   2015/02/16

口元
血液型性格判断は、すでに私たちの日常生活の話題や世間一般の意識として、その信憑性は別として乗りに乗った扱いを受けているというのがわかる。日本で血液型と性格の関係に最初に言及したのは原来復という医師であり、「流行」させたのは東京女子師範学校(現お茶の水女子大)の教授だった古川竹二である。

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だが、彼らの説は客観性も再現性も実証も追試もされることなく廃れていった。

そして、1970代後半から80年代に大量に啓蒙書を上梓した能見正比古・俊賢の親子や鈴木芳正らが、血液型と相性を流行させた。これが現在の血液型診断の定着の契機となった。

彼らは血液型診断を、占いではなく「人間学」だと言い張った。啓蒙書を書きまくり、衆議院議員、スポーツ選手、タレントなど有名人の血液型分布を例に挙げた。

有名人を例に挙げてこじつけることで、何となくあたっているような気にさせられた。

だが、彼らが学術系の学会や雑誌に論文を発表したことはない。

少し古いデータだが、たとえば現在の血液型診断が根付いた80年代の84年4月4日付「朝日」夕刊には、こう書かれている。

「NHKの今年二月の首都圏での世論調査では、一五歳ー六九歳の男女の四人中三人までが血液型と性格は関係があると思っている」(「朝日」85年8月27日付)。

同紙では、こうした現象を「血液型症状群」と名付けている。

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また「毎日」の調査では「あなたは、血液型は人の性格や相性と関係あると思いますか」という質問に対して、「関係あると思う」「多少関係あると思う」が併せて64%にのぼった。

これは時代背景の違いを問わないようで、バブルがはじけた90年代になってもかわらなかった。

「SPA!」という週刊誌の94年3月2日号には「『血液型性格判断』という常識の謎」という特集記事が掲載された。

そこで行われた10代~40代の男女一一一名の意識調査によれば、「血液型性格判断を信じていますか?」という問いには「YES」が46%、「半分(一部?)YES」が7%カウントされ、合計で過半数を超えている。

また、同誌調査では「初対面の人に血液型を聞きますか?」という質問も行われているが、そこでは何と、3人に1人を超える35%が「YES」と答えている。

いったい、なぜ初対面の人に血液型を聞かなければならないのか……。そんなことを聞いて何になるのか。初対面で話題がないといっても、もっとマシな話題はないのか。まさにそのへんについての考えは「謎」だ。

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