痛風(尿酸値が高い)はがんにならない、の真相

 

痛風
痛風は痛いが、尿酸値が高いとがんになりにくい、という説がある。根拠は、尿酸には強い抗酸化作用があることらしい。それがすなわち、痛風はがんにならない、もしくはなりにくいという節になるわけだ。しかし、そこはスケプティクスとして考えるといかがなものかと思う。そもそもがんは抗酸化だけがすべてではないだろう。

結論から述べると、痛風が癌になりにくい、という説は医学的に認められていない。言い換えると、痛風とがんは無関係である。

筆者の身内で、痛風の者がいるが、前立腺がんとMDSRA(骨髄異形性症候群)になったので、筆者個人はそもそもその説は最初から信用していない。

基本的に「がん」についての話は、それを食べると(飲むと、吸うと)がんになりやすい、ということはあっても、逆はないと思っている。

セールスマンが、これをやったら絶対失敗するというセールス話法はあっても、逆にこれをやったら絶対成功するというものがないのと同じである。

尿酸値が高いとがんになりにくい? というテーマで、『日刊ゲンダイ』(2015年9月1日付)の「医療用語基礎知識」という連載で、医療ジャーナリストのやなぎひさし氏が、「痛風とがんは無関係ということが、現在の医学界の定説になってい」ると書いている。

『日刊ゲンダイ』(2015年9月1日付)
そして、真偽の程が確かめられていないものとして、「尿酸値が高いとアルツハイマー病にかかりにくい」という説もあるそうだ。

これも、メカニズムがはっきりしないかぎり、直ちに信じてしまうのはそそっかしい態度だと思う。

がんにしろ、アルツハイマー病にしろ、まだまだわかっていないことがある。

なのに、それを確実に防ぐ方法だけが明らかというのは、おかしいと思わないか?

引き続き調べていただきましょう

それをいうなら、秋ウコンの含まれるカレーを食べる習慣があるインド人に、アルツハイマー病が少ないという説のほうがよほほどそれらしい根拠がある。

『なぜ、東大生はカレーが好きなのか 脳を鍛える最強の食事術』(吉田たかよし著、祥伝社)によると、東京大学のある本郷3丁目界隈には、カレーショップが多いことや、クルクミンが、血液中のマクロファージに働きかけ、アミノイドベータという、アルツハイマー病を引き起こす危険物質を取り除くということが書かれている。

これも、もちろん医学界が定説としていることではないが、少なくとも、抗酸化という抽象的なことだけで考察しているよりは、よほど具体的な検証の道筋ができているのではないか。

抗酸化が、健康維持に役立つらしいというだけで、具体的な疾病の対策としては引き続き調べるものであるとの見定めがスケプティクス(懐疑者)としてのスタンスではないだろうか。

それはともかくとして、記事は、尿酸のはたらきや、どのようにして痛風になるかが書かれている。

新陳代謝のカスである尿酸が、濃度が高くなることによって結晶化する。それが関節などで生じることによる痛みが痛風である。

筆者は痛風になったことはないが、過去の健診で、数年前に1度だけ、ほんの少し正常値を超えたことがある。

しかし、その翌年から、また正常値に戻り、以後数年、正常値を超えたことはない。

正常値を少し超えたからただちにどうということではないが、多くの人が以上がない範囲の自分の入れるなら、それにこしたことはないと思っている。

なぜ、東大生はカレーが好きなのか 脳を鍛える最強の食事術

なぜ、東大生はカレーが好きなのか 脳を鍛える最強の食事術

  • 作者: 吉田たかよし
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2010/04/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

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