思いつきの「大連立」が正しいと思いますか?

 

そうじゃねーだろ
思いつきの「大連立」についての話である。菅直人という人物は、思いつきや大向こう受けで何でもやってしまう人間なのか。19日、自由民主党・谷垣禎一総裁に唐突に電話一本で入閣を打診し、断られた。民主党だけではこの状況を乗り切れないと悟った末の行動とされ、固辞した谷垣総裁を非難する人も一部にいるようだが、そちらの方が間違っているのではないか。

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国民の一部は、なぜ、今、「政敵」と組む大連立を求めたのか。それは、東日本大震災の衝撃から、あまり深く考えず、みんなで一緒になれば、うまくいくんではないか、という漠然とした幻想を抱いたからだろう。

政府やマスコミにも問題はあるが、その人たちも少し思慮が足りないのではないか。

考えても見て欲しい。

漠然とした幻想や、挙国一致の観念論で国難が乗り切れれば苦労はない。

どう乗り切るか、の構想がまずありきではないのか。

それがあって、さすれば、具体的にどう力を貸して欲しいのか、そこが明らかになって、初めて交渉のテーブルが見えてくるのではないのか。

「連立すれば何とかなりそうだ」と何の計画もなく考えるみなさん、違いますか?

野党に「大義がない」と断られているのだから

今回の経緯と議会での関係を考えたら、いきなり電話で依頼し、断ったら「あっそ」と話が消滅してしまう「連立」など、自由民主党が訝ってのらないのは公党の良識として当たり前の話であるし、思いつきや、いつものようなパフォーマンスをやめられない菅総理の無責任さを批判しない方がおかしいのではないか。

それはいきおい、この国難に対して、菅総理の自覚と責任感がこの期に及んで欠如していることの証左ではないのか。

そこに懐疑や批判の目がない人々は、やはりこれもこの期に及んで、菅総理のパフォーマンスにまんまとのせられているということではないのか。

この点、山本一太・自由民主党参議院政審会長が、ブログ『山本一太の「気分はいつも直滑降」』で解説している。要所を抜粋させていただく。

一見すると、自民党が政府への協力を拒否したかのように見える。 マスコミ報道を見たり、読んだりした一般の国民は、「国家的な危機に対して一致協力して行動しなければならないのに、なぜ、谷垣総裁は入閣を拒否したのか?!自民党は政府に協力すべきではないか?!」と思ったかもしれない。 が、この見方は、ちょっと違う。(あまりに唐突な入閣要請:その2)

今回の菅総理の谷垣総裁に対する入閣要請は、あまりに唐突だった。 自分には、菅総理が「本気で谷垣総裁に入閣を求めた」とは、どうしても思えない。(中略)総理の側に「首相が自民党に救国内閣を呼びかけたという形は作れるし、仮に断られても自民党は非協力的だというイメージになる。世論は自分たちに味方する。どちらに転んでも損はない!」みたいな計算があったのではないかと疑いたくなる。(あまりに唐突な入閣要請:その3) 

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2つの政党が連立を組むというなら、政策をすり合せるための協議が不可欠になる。 この唐突な電話での入閣要請を見る限り、菅総理がそこまで考えてやっているとは、到底、思えない。 どうしても「誰かに吹き込まれて思いつきで言ってみた説」に傾いてしまう。(苦笑)

自民党は、震災対策に関する政府への提言の中で、「子ども手当を始めとするバラマキ政策はこの際撤回して、その分を復興支援に回すべきだ」と主張している。 が、民主党がこれに応じる気配はない。 両党は予算委員会等で、激しく議論をして来た。 政策調整もないまま、「無条件で連立を組む」などということは出来ないし、やるべきでもない!(あまりに唐突な入閣要請:その4)

谷垣総裁が入閣する(=自民党と民主党が連立を組む)ということは、今後、自民党が震災対策に関して「政府与党と共同責任を負う」ということを意味する。 連立政権の一角として責任を果たすためには、それなりの体制が要る。 少なくとも、「閣僚の半分」は、民主党の現職大臣より知識も経験もある自民党議員に差し替えてもらわねばならない。 菅総理はそこまでの覚悟を持って、連立を申し入れているのだろうか?! 

考えてみて欲しい。 谷垣総裁がポツンと1人だけ閣内に入っても、何の成果も上げられない。 少なくとも、谷垣震災復興担当大臣(?)をサポート出来る震災対策関係の閣僚や副大臣クラスが自民党から入閣する必要がある。 万一、菅総理が「谷垣総裁だけ副総理兼震災復興大臣で内閣に入れる」方針だったとすれば、「自民党にうまく責任を負わせて、内閣の延命を図るつもりなのか?」と勘ぐられても仕方がない。

菅総理が本気で自民党との連立を考えているとすれば、政策調整のプロセスや連立政権での閣僚人事も含めて、自民党に正式な要請をするはずだ。 入閣要請のデマが流れた翌日に、急に電話をかけて来て、「あなたに副総理兼震災復興担当相をお願いしたい。え?ダメなんですか?!残念だけど仕方ないですね!」なんて言うワケがない!! (あまりに唐突な入閣要請:その5)

3月16日には、「各党・政府震災対策合同会議」も立ち上がっている。 各党の実務者協議は、毎日のように行われている。 被災地への募金や救援物資の搬送も、自民党独自でやれることは全てやっている。(詳しくは自民党HPを参照) もちろん、政府の活動を邪魔しない形で進められている。 行き当たりばったりの「入閣要請パフォーマンス」(連立の申し入れ?)で世論にアピールする暇があったら、実際に与野党で協力出来る部分を広げていくことに重点を置いたほうがいい!!(あまりに唐突な入閣要請:その6)


筆者は、自民党支持者でもなく、「子ども手当」否定派でもない。

そんな筆者でも、今回の件は、山本一太議員の主張に軍配を挙げたい。

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