ご存知ですか?エレベーター車椅子対応操作盤(副操作盤)のこと

 

ご存知ですか?エレベーター車椅子対応操作盤(副操作盤)のこと
エレベーターの車椅子対応操作盤(副操作盤)をご存知だろうか。エレベーターには、通常の操作盤(開閉や階数のボタン)よりやや低いところに、もうひとつ操作盤がある。見逃されやすい副操作盤について、スケプティクス(懐疑的)な立場から迫ってみよう。

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エレベーターの車椅子対応操作盤(副操作盤)には、障害者のための国際シンボルマーク(つまり世界共通)がついている。

障害者のための国際シンボルマーク

障害者のための国際シンボルマーク(つまり世界共通)については、以前ご紹介したとおりだ。

障がい者マーク、あなたにぜひ知ってほしい10章+1章

障害者が利用できる建物、施設であることを明確に表すための世界共通のシンボルマークである。

それがついているエレベーターの車椅子対応操作盤(副操作盤)は、本来の操作盤とは別に、それよりやや低い位置に、エレベーターのドアを入った右横についている。

エレベーターの車椅子対応操作盤(副操作盤)

もちろん、それは車椅子にのったまま使える高さということである。

車椅子にのったまま使える高さ

しかし、車椅子対応操作盤(副操作盤)の意味は、それだけではない。

通常の操作盤も、車椅子用表示のある副操作盤も同じ機能ではあるが、車椅子用を押しても、通常の操作盤は同期していない。

通常の操作盤とは、ドアの開閉スピードが違うのだ。

車椅子対応操作盤(副操作盤)のボタンを押すと、実は通常のボタンを押したときより、ゆっくり開閉するようになっている。

つまり、ひとつのエレベーターの中で、同じ機能でありながら2通りのコントロールが行われている。

もちろん、車椅子での利用に配慮しているのだ。

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別の言い方をすれば、車椅子に乗っていない健常の利用者が使うべきではない、ということである。

ドアの開閉が遅いのだから、みんな降りてしまっても、通常よりもドアが開いている時間が長くなる。

他階で待っている人に迷惑をかけるだけだ。

車椅子対応操作盤(副操作盤)のあるエレベーターは、もうひとつ特徴がある。

それは、エレベーターの奥にミラーがあることだ。

エレベーターの奥にミラーがある

このミラーを、エレベーター乗客が身だしなみを確認するものと勘違いして、ミラーの前で髪をなでつけたり自分の姿見として利用したりしている人がいる。

しかし、それは正しい使い方ではない。

車椅子や、バギー、ベビーカーの利用者が、エレベーターから降りる時に後ろ向きで出るので、背後(エレベーターの入り口側)を確認することが出来るようにするためにある。

だから、悪意がなくても、勝手に姿見に使ったり、奥だからと鏡にもたれるように立ったりされても迷惑なのだ。

鏡の前には立たない、鏡のあるエレベーターにはスペースに余裕がなくなるほど乗り込まない、と普段から心がけたい。

法律化されているのに知らない人が多い

こうした設備は、建物のオーナーや管理者が、善意でなんとなくつけているわけではない。

1994年、高齢者や身障者も利用しやすい建築物に対して認定する『ハートビル法』、2000年11月に『交通バリアフリー法』などが施行された。

つまり、法律に基づいて、公共の建物には福祉対応のエレベーターが増えてきた。

社会の決まりごとなので、対応しなければならないのである。

しかし、その機能や狙いについて、きちんと認識している人が少ないという統計もある。

たとえば、三菱電機ビルテクノ・サービスの調査によると、健常者でありながら、車椅子対応操作盤(副操作盤)を「使用しないようにしている」と回答した人は、37.6%と半数以下だったそうである。

つまり、半分以上の人が、使ってはならないのに使っているわけだ。

障害者に対して、理解と支援はもちろん必要だが、そのためにも、障がい者に関する社会的な決まりについて、きちんと知っておきたいものである。

健康情報・本当の話

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  • 作者: 草野 直樹
  • 出版社/メーカー: 楽工社
  • 発売日: 2008/05
  • メディア: 単行本

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