たこつぼ型心筋症の症状と特徴、原因はストレスの逆もあるという

 

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たこつぼ型心筋症をご存知だろうか。中高年に罹りやすいといわれている。2004年に発生した、新潟中越地震直後に発生が多く報告されているというから、急激なショックによるストレスが原因と言われている。今回は、このたこつぼ型心筋症についてスケプティクス(懐疑的)に考えてみたい。

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2011年に東日本大震災が起こったと思ったら、2016年には熊本地震である。

このような、急激な天変地異は、それ自体の火災や落下物による圧死などの心配があるが、それだけでなく、とくに高齢者には、災害時のストレスとして、

・エコノミークラス症候群
・心不全
・たこつぼ型心筋症

が心配されている。

たこつぼ型心筋症とは何か

たこつぼ型心筋症というのは、医学的には、やや難解な説明になるが、収縮末期の造影所見がたこつぼの様に見えることから名付けられたという。

心臓の左心室が、たこつぼのようにふくらんだまま戻らなくなる状態である。

心臓の筋肉の収縮がスムーズにいかなくなり、左心室がたこつばのような形になって動かなくなる病気である。

たこつぼ型心筋症は、まず、突然の胸の痛みがあり、そして、呼吸困難を引き起こすという。

まあ要するに、狭心症や、心筋梗塞と似た症状である。

ではそれが起こるとどうなるか。

脳をはじめ、全身に酸素が届かなくなる。

つまり、心肺停止や脳死に至る、命を脅かすわけである。

亡くならなくても、脳に酸素が行かなければ、脳障害を起こして、遷延性意識障害や、重度の高次脳機能障害を起こすことになる。

発症年齢は、50歳以上の女性に多いと言われているが、それはあくまで統計上のことで、もっと若くてもなる可能性はある。

たこつぼ型心筋症はどんなときに起こるか

たこつぼ型心筋症は、災害や、身内の不幸など、急激な精神ストレスや身体的ストレスがかかった時に起こると言われている。

これはどういうときかというと、要は、交感神経が極度に緊張している時である。

では、その逆である、ゆったりした気持ちであればいいのかというと、実はそうではない、という記事を掲載しているのが、『日刊ゲンダイ』(2016年5月12日付)の、「当事者たちが明かす医療の裏側」という記事である。「40代勤務医」が執筆している。

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同紙によると、たこつぼ型心筋症は、「幸せ過ぎた場合」にも発症するというのである。

スイスの研究者らによる『Eurheart J』(2016年3月2日オンライン版)の報告では、欧米9カ国を中心に2011年からスタートした「国際たこつば型心筋症」登録調査の過程で判明したという。

それによると、2011~14年の登録患者1750例のうち、明らかに情動的ストレスが引き金になったのは465例。

そのうち20例は「喜び」による発症。

たとえば、「誕生日パーティー」「息子の結婚式」「高校時代の友人との50年ぶりの再会」「結婚式」「ひいきにしているカーレーサーの勝利」「孫の誕生」「息子が会社を設立」「カジノで大当たり」「画像検査が異常なしだった」などが報告されているというのだ。

「ひいきにしているカーレーサーの勝利」まで報告されているのは、少々怖い。

うっかり、競技中継も鑑賞できなくなってしまう。

その昔、プロレス中継で、フレッド・ブラッシーがグレート東郷に噛み付いて、そのショックで高齢者が亡くなったといわれたことがある。

実際には、統計上の死亡者を有意に超えるものではないから、プロレス中継との因果関係が証明できないとも言われていたが、そもそもプロレス中継自体がアドレナリンを上げるものであり、それによるたこつば型心筋症だったかもしれない。

また、同紙によると、たこつぼ型心筋症の愚者は、カテコールアミンと呼ばれる副腎髄質ホルモン(代表的なものにアドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンがある)が高値を示していることが分かっているという。

副腎皮質ホルモンは交感神経に支配されているが、交感神経の緊張により、血中内にカテコールアミンが大量に放出されるというのだ。

そして、そのカテコールアミンの過剰分泌が、微小血管や心筋の収縮を招き、心筋が“気絶”することによって「たこつば型心筋症」を発症させるともいわれているそうである。

ドーパミンは、達成感や幸せを感じた時に分泌されるが、それが過剰に分泌されることによって、たこつぼ型心筋症が発症する。

なかなかむずかしいかもしれないが、嬉しいことも、悲しいことも、淡々と受け止めるという習慣をつけることが大切らしい。

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