テラプレビル(テラビック)、C型肝炎新薬の適応は?

   2016/03/08

テラビック
C型肝炎の新薬テラプレビル(テラビック)が2011年9月に承認されたが、近く発売されることで『読売新聞(ヨミドクター)』(11月26日配信)が取り上げている。難治性にも7割効くという触れ込みの飲み薬「テラプレビル(商品名テラビック)」のことだ。C型肝炎は積極的な治療を求める人も増えてきたので、関心のある方も多いだろう。

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今回はこの報道についてスケプティクス(懐疑的、批判的)な立場から考えてみたい

「テラプレビル(商品名テラビック)」はそれ単独でC型肝炎に画期的に効くわけではなく、従来薬と併用すればC型肝炎の治療期間が短くなるというもの。

役割としては抗がん剤の分子標的治療薬のようなものだが、「テラプレビル(商品名テラビック)」は副作用が強い点が異なる。

C型肝炎は、文字通りC型ウイルスに感染することで発症するウイルス性肝炎の一つである。

B型肝炎同様に血液を介す感染のため、輸血や医療器具の使いまわしによるケースや、授乳による垂直感染が考えられた。

今はまれに起こる「すり抜け」以外は、消毒が不十分な針による入れ墨や、ドラッグによる注射針の使いまわしぐらいしか想定されないため、たとえば23区の無料健康診断では1度しか検査が認められていない。

しかし、その1度の検査後、何らかのリスクに引っかかってC型肝炎に感染することだってありえるし、どんな検査や診断でも絶対というものはないのだから、生涯1度というのは少し心細い。

国は、何の思惑か子宮頸がんのワクチンを幼年期から奨励しているが、その予算は肝炎検査にまわしたほうがいいのではないだろうか。

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ワクチンはリスクが伴うが、採血という最小限の侵襲性で済む検査ならそちらのほうが国民の理解を得られやすいし、事実早期治療の役に立つだろう。

「がんもどき」を主張する人も、「肝硬変もどき」は主張していない。

C型肝炎は、ペグインターフェロンの週1回の注射とリバビリンの服用を48週行う。

それに、今回の「テラプレビル(商品名テラビック)」を加えると、従来治療でウイルスが1度消えた後、再びウイルスが増えた患者では、88%に効果があったが、従来治療でウイルスが消えなかった患者では34%にとどまった。

ただ効き目が強いことから、治療期間は24週に短縮されたという。

冒頭に書いたように、その点で絶対的な切り札ではないが、現在の治療を補助するものになるということだ。

肝炎に限らず、重篤な病気にかかった者は、普通は治るためなら何でも試したいと思う。

だから、頭に入れておいて、主治医と治療計画を相談するときに、患者側から提案して適応など説明を聞いてみる価値はあると思う。

ただ、従来治療にもあった初期の発熱や頭痛、皮膚炎、全身のだるさなどの副作用に加え、貧血や重い皮膚炎の副作用が増えるから、誰にでもできるというものではない。

発売されれば基本的にどこの病院でも使えるが、たとえば肝臓内科を標榜するなど、肝炎治療に実績がある病院で相談したほうがいい治療と筆者は解釈した。

健康情報・本当の話

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  • 作者: 草野 直樹
  • 出版社/メーカー: 楽工社
  • 発売日: 2008/05
  • メディア: 単行本

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