夜更かし、夜勤のある人は心臓病を引き起こしやすいか

 

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夜更かしや夜勤のある人は、生活習慣病を引き起こしやすい、という話を聞いたことはないだろうか。具体的にはがんや心筋梗塞、糖尿病などである。しかし、スケプティクス(懐疑的)に考えてみると、交代制勤務で働いている人、夜型で夜更かしぐらいが生活リズムのちょうどいい人などはいったいどうなるのか、その人たちはみな生活習慣病になってしまうのか、という疑問も出てくる。

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人間は、体内時計があり、それを狂わせる生活をしてはならない、とよくいわれる。

昼間に行動する生物であり、朝に太陽の光を浴びて、1日のリズムを整えるという。

理由は、体を修復するホルモンは夜眠っている間に分泌されると言われていまるからだ。

そして、夜型の生活をしていると、生活習慣病(がん)や糖尿病、体重増加、ストレスやイライラの蓄積になりやすいともいわれている。

しかし、一方では最近の研究で、修復ホルモンは深い睡眠なら夜でなくとも出る、という説もある。

人間は7時間の睡眠が理想と言われているが、深さとともにそれが確保されていればいいという話だ。

いったい、真実はどうなのか。

その報告を行っているのが、『日刊ゲンダイ』(2016年6月17日付)の「役に立つオモシロ医学論文」(青島周一)である。

gendai20160617

有意ではあったが著しくはなかった

記事では、看護師を対象に「夜勤と心臓病発症の関連」を検討した論文が、米国医師会誌(2016年4月26日付)に掲載されたことを紹介している。

この研究は、アメリカの看護師を登録した大規模データベース「看護師健康調査」(NHS)から7万3623人(平均54.5歳)、同じく「看護師健康調査Ⅱ」(NHSⅡ)から11万5535人(平均34.8歳)が対象になっている調査で、「通常勤務に加えて月に3日以上夜勤がある看護師と夜動のない看護師を比較し、心臓病の発症について24年間にわたり追跡調査」したものだという。

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それによると、NHSのデータベース解析では、夜勤歴が5年未満では明確な差が見られなかったものの、夜勤歴が5~9年では1.12倍、さらに10年以上になると1.18倍、.統計学的にも有意に増加するという結果になっているという。

また、NHSⅡのデータベース解折も、やはり夜間動務従事歴が5年未満では明確な差が見られず、従事歴が5~9年の看護師は1.12倍、さらに10年以上になると1.15倍と、統計学的にも有意に増加するという。

もっとも1.1x倍だから、有意と言ってもそもそも「著しい」わけではない。

そこで記事では、「そのリスクはごくわずかという印象です。とはいえ、夜勤による身体的、精神的負担は人それぞれであり、また心臓病以外にも、さまざまな健康への影響に配慮する必要があります」とまとめている。

もとより病気は、交絡因子というものがあり、たとえば喫煙、飲酒、食生活、日常生活のストレスなどもあるから、そこまで考えると「一概には言えない」ものかもしれない。

そして、これは心臓病だけの調査であり、生活習慣病については調べられていない。

こちらもどうなのか興味は尽きない。

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